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Doレジ若手営業マンによるDNSサーバ構築大奮闘記
第2回

DNSの仕組みを知って
DNSサービスのゾーンファイルを
調べよう!

(3/3)
Doレジ若手営業マンによるDNSサーバ構築大奮闘記 バックナンバーはこちら

ついにゾーンファイルの中身へ!


さて、DNSの仕組みについて理解できたら、最後にゾーンファイルの説明です。
長い長い前ふりで申し訳ありません。
前回DoレジでDNSサービスを申し込みしたときにに出てきたゾーンファイルを再度掲載しておきます。

DNSサービスを設定したときに表示されたゾーンファイルの設定

$TTL 3600
@      IN   SOA   NS1.DO-REG.JP.  root.FSV.JP.(
                                  1001251650 ; Serial
                                  10800      ; Refresh 3 hour
                                  3600       ; Retry 1 hour
                                  3600000    ; Expire 1000 hours
                                  3600       ; Minium 1 hours
                                )
;
       IN    NS    NS1.DO-REG.JP.
       IN    NS    NS2.DO-REG.JP.
       IN    A     203.183.220.196
;
;
WWW    IN    A     203.183.220.196

先の例でいうと WWW.FSV.JP のIPアドレスを知りたい場合、
(1) ルートDNSサーバーに「JPドメインのDNSサーバーはどこか」と問い合わせると、「JPを管理しているDNSサーバーに聞いてよ」といわれ
その後
(2) JPを管理しているDNSサーバーに“FSV.JP を管理しているDNSサーバー”を教えてらいます。
この、(2)の FSV.JP を管理しているDNSサーバー、というのが、Doレジが提供しているDNSサービス(無料)のDNSサーバーということになります。
そして、この FSV.JP というゾーンについて記述したゾーンファイルの内容に基づいて WWW.FSV.JP のIPアドレスがどこかを答えるわけです。

ところで、DNSサーバーには、プライマリDNSサーバー(以下プライマリ)とセカンダリDNSサーバー(以下セカンダリ)があります。
DNSが機能するだけなら、一つのドメインに対してDNSサーバが一つあればよいのですが、一般には最低二つ必要だとされています。
これはDNSサーバーやネットワークにかかる負荷を軽減させるためや、プライマリの予備としてセカンダリを設置する、という意味合いもあります。
したがって、DoレジのDNSサービスのDNSサーバーも二つ設置されています。

それではゾーンファイルの中身を一行ずつみていきましょう。


$TTL 3600
TTLとはTime To Liveの略です。
前述のように、DNSは、処理を分散させるためにゾーンごとに配置されたDNSサーバーに順々に問い合わせていく仕組みです。したがって、何度も同じホスト名を問い合わせる場合、その度に同じことをしていると、処理時間も負荷もかかります。
これを防ぐために、DNSはキャッシュ機能をもっています。
すなわち、WWW.FSV.JP について一度問い合わせを行ったDNSサーバーはキャッシュを保存し、再度問い合わせをする必要がなくなるのです。
そして、そのキャッシュの有効期限がTTLであり、この有効期限が切れると、再度問い合わせをし直すことになります。
したがって、TTL 3600とは問い合わせ情報の有効期限が3600(秒)であることを示しています。


@   IN   SOA   NS1.DO-REG.JP.    root.FSV.JP.(
                                 1001251650 ; Serial
                                 10800      ; Refresh 3 hour
                                 3600       ; Retry 1 hour
                                 3600000    ; Expire 1000 hours
                                 3600       ; Minium 1 hours
                                )
SOAレコードと呼ばれるものです。SOAとはStart Of Authorityの略です。
ここではDNSサーバーのホスト名や管理者のメールアドレス、ゾーン情報の有効期間などの情報を記述しています。 項目ごとに説明していきましょう。

@(アットマーク)
自ドメインである FSV.JP を指しています。
詳細な説明は次回以降になりますが、このゾーンファイルは FSV.JP のゾーン情報のみを記載しているため、あえてドメイン名を記述せずとも、このような省略された書き方ができます。

NS1.DO-REG.JP.
DNSサーバーのホスト名です。つまり、Doレジは NS1.DO-REG.JP というDNSサーバーによって FSV.JP のゾーン情報を管理していることを示しています。
・・・ここで、何か気になることはありませんか?
JPのあとにある「.(ドット)」です。
ドメイン名はツリー構造を右から順に「.(ドット)」で区切って記述したもの、と前述した内容を思い出してください。
図を見るとツリーの頂点には「ルート」があります。DO-REG.JP. の「.(ドット)」のあとに、この「ルート」が省略されているのです。

root.FSV.JP.
当該ゾーンの管理者のメールアドレスを記述しています。
通常メールアドレスはユーザ名とドメインを@で区切りますが、ゾーンファイルの中では、この@マークをメールアドレスの一部として使うことができません。
「.(ドット)」でユーザ名とドメインを区切ります。

1001251457 ; Serial
シリアル番号。この値はゾーン情報を更新したときに、より大きな数値に変更します。
以下の3つの記述については、前述したプライマリとセカンダリという二つのDNSサーバーが必要であることと関係しています。

10800 ; Refresh 3 hour
セカンダリは、自分ではゾーン情報を持ちません。一定の周期でプライマリからゾーン情報を転送してきます。つまりセカンダリはプライマリがどこのIPアドレスに存在するかを登録しているだけで、ドメインのゾーン情報はプライマリのコピーです。
10800という数字は、セカンダリがプライマリにゾーン情報の更新がされたかどうかを問い合わせ、自身のゾーン情報を更新する(リフレッシュする)周期をあらわしています。(単位:秒)

3600 ; Retry 1 hour
セカンダリが上記の周期でゾーン情報の更新ができなかった場合に、ここで設定された時間毎にリフレッシュを試みます。(単位:秒)

3600000 ; Expire 1000 hours
何らかの原因でゾーン情報をリフレッシュできなかった場合に、セカンダリのゾーン情報をどれだけ利用し続けてもよいかを示しています。(単位:秒)

3600 ; Minium 1 hours
これはNegative cache TTL と呼ばれる数値です。さきほどTTLというゾーン情報のキャッシュ有効期限を示す数値がでてきましたが、それとは意味合いが異なります。
Negative cache(ネガティブキャッシュ)とは「そのドメイン名がなかった」ということのキャッシュを表しています。
つまり何らかの原因でそのドメイン名がなかった場合、ここで設定した値の時間だけ、「存在しないドメイン名である」と認識されることになります。


       IN    NS    NS1.DO-REG.JP.
       IN    NS    NS2.DO-REG.JP.
NSレコードと呼ばれます。
FSV.JP のDNSサーバーが NS1.DO-REG.JP と NS2.DO-REG.JP であることを示しています。


       IN    A     203.183.220.196
;
;
WWW    IN    A     203.183.220.196
Aレコードと呼ばれます。
WWW  IN  A  203.183.220.196
のほうから説明するとわかりやすいと思いますが、「ドメイン名 FSV.JP のサブドメイン WWW のIPアドレスは 203.183.220.196 である」ということを示しています。
やっと出てきましたが、これが WWW.FSV.JP と、自宅のサーバー 203.183.220.196 と関連付ける設定なのです。
では、こちらはどうでしょう。
     IN  A  203.183.220.196
先ほど WWW というサブドメイン名が記述されていたところが空白です。もうおわかりでしょうか。
これが FSV.JP と、自宅のサーバー 203.183.220.196 とを関連付ける設定です。


これでDNSサービスのゾーンファイルについて簡単な説明は終わりです。
大体の内容はおわかりいただけたでしょうか。

ゾーンファイルについては次回以降詳細な解説が必要ですが、これでDNSサーバー構築の予備知識は身についたのではないでしょうか。

次回はいよいよ自前のDNSサーバー構築の第一歩を踏み出したいと思います!
乞うご期待!


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