@(アットマーク)
自ドメインである FSV.JP を指しています。
詳細な説明は次回以降になりますが、このゾーンファイルは FSV.JP のゾーン情報のみを記載しているため、あえてドメイン名を記述せずとも、このような省略された書き方ができます。
NS1.DO-REG.JP.
DNSサーバーのホスト名です。つまり、Doレジは NS1.DO-REG.JP というDNSサーバーによって FSV.JP のゾーン情報を管理していることを示しています。
・・・ここで、何か気になることはありませんか?
JPのあとにある「.(ドット)」です。
ドメイン名はツリー構造を右から順に「.(ドット)」で区切って記述したもの、と前述した内容を思い出してください。
図を見るとツリーの頂点には「ルート」があります。DO-REG.JP. の「.(ドット)」のあとに、この「ルート」が省略されているのです。
root.FSV.JP.
当該ゾーンの管理者のメールアドレスを記述しています。
通常メールアドレスはユーザ名とドメインを@で区切りますが、ゾーンファイルの中では、この@マークをメールアドレスの一部として使うことができません。
「.(ドット)」でユーザ名とドメインを区切ります。
1001251457 ; Serial
シリアル番号。この値はゾーン情報を更新したときに、より大きな数値に変更します。
以下の3つの記述については、前述したプライマリとセカンダリという二つのDNSサーバーが必要であることと関係しています。
10800 ; Refresh 3 hour
セカンダリは、自分ではゾーン情報を持ちません。一定の周期でプライマリからゾーン情報を転送してきます。つまりセカンダリはプライマリがどこのIPアドレスに存在するかを登録しているだけで、ドメインのゾーン情報はプライマリのコピーです。
10800という数字は、セカンダリがプライマリにゾーン情報の更新がされたかどうかを問い合わせ、自身のゾーン情報を更新する(リフレッシュする)周期をあらわしています。(単位:秒)
3600 ; Retry 1 hour
セカンダリが上記の周期でゾーン情報の更新ができなかった場合に、ここで設定された時間毎にリフレッシュを試みます。(単位:秒)
3600000 ; Expire 1000 hours
何らかの原因でゾーン情報をリフレッシュできなかった場合に、セカンダリのゾーン情報をどれだけ利用し続けてもよいかを示しています。(単位:秒)
3600 ; Minium 1 hours
これはNegative cache TTL と呼ばれる数値です。さきほどTTLというゾーン情報のキャッシュ有効期限を示す数値がでてきましたが、それとは意味合いが異なります。
Negative cache(ネガティブキャッシュ)とは「そのドメイン名がなかった」ということのキャッシュを表しています。
つまり何らかの原因でそのドメイン名がなかった場合、ここで設定した値の時間だけ、「存在しないドメイン名である」と認識されることになります。
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